PTL2019 DAY4 一人旅 2019/08/29

<Map 12枚目 Champillon => tete de By>
夜中2時に山小屋を出発。危険なことはないのだが、やはり一人だと心細い。牧場や農道を下り小さな村Voudに入る。体も軽いしちょっと走ってみることにする。登りに差し掛かると何人かが道端で寝ていた。ライトを当てると突然人影が見えるのでびっくりする。ここから正規ルートでは氷河に向かって登るのだが、一人のため、安全性を考慮して危険な箇所をすべてパスする迂回ルートで進むことにする。迂回ルートといってもかなり上るし、氷河脇の道は風が強くてとっても寒い。道も途中でなくなっているし、本当に正しい道を進んでいるのか不安になる。しばらく我慢してトレイルが出てくると安心する。

<Map 13枚目 tete de By => Chanrion>
鞍部のFenetre du Durandを越え、湖Lac Fenetreの脇を通り、大きな沢を下る。少し座って休憩。スナック菓子を食べる。日が昇りだし絶景。牛の放牧地帯を抜け、山小屋Charionへ。ここでコーラ5ユーロ(=スイスフラン)を買う。水をもらおうと思ったら、飲料水は提供していないとのこと。安全性の保障ができない水ならあると言われたが、心配なのでもらうことはやめた。

<Map 14枚目 Chanrion => Lac de Mauvoisin>
しばらく歩くと川があった。地図上ではここが最後の水を汲める場所というので、フィルターのついた水筒に水をくむ。しばらく牧場を歩くと大きなダム湖Lac de Mauvosionが見え始めた。背後の山との状況はとっても壮観。この辺りは、地図では白い表記になっておりかってに岩石地帯と思っていたら、緑が多くて気持ちよかった。天気がよくきもちよかったので、昼寝をする。多くの通り過ぎるチームとあいさつ。フランス人チームがいろいろ声をかけてくれ、NINJAPONやフィリピン人チームにも出会う。天気が良いので、みんな楽しそうだ。

<Map 15枚目 Lac de Mauvoisin => Fionnay>
歩いているとフランス人チームが、「一人ならいっしょに行かないか?ゆっくり行くけどね。」と優しく誘ってくれた。が、自分はコースを外れる予定なので、断ることにした。多くの選手が元気に歩いていく。イタリア人女性らしい3人組のチームもあった。ダム湖Lac de Mauvoisinの脇を通り、そのまま谷へ進むことにする。事前にGoogleMapで調べておいた教会も発見。多くの人でにぎわっていた。正規ルートはここから山登りでLouvieに向かうが、サポートを受けられない僕は、沢を下り村Fionnayで宿泊することにする。舗装道路を進むことになるが、山の景色が素晴らしい。

<Map 16枚目 Fionnay => Lourtier>
最初の村Fionnayは池が2つあり、ちょうどPTLのLouvieからの迂回ルートになっていた。観光地だと思っていたけど、ホテルが一軒だけで、しかも営業しているか怪しかった。小さな村だけどインフォメーションがあり、ホテルを紹介してもらおうとも思ったけど、どうせなさそうだし、時間もあったので、もう一つ先のLourtierという村に行くことにする。
この時点で29日14時過ぎで日差しが強い。迂回コースにそって林道を進むがやっぱり暑かった。1時間もしないうちにLourtierに到着。ここも小さい村だが、スーパーマーケットもホテルもあった。うろうろして探索してみるが、ホテルもスーパーマーケットも一軒ずつらしい。と、イギリス人らしいランナーに声を掛けられ、「あと2分でバスが来るんだけど、それに乗れば、15分でもっと大きな町に行け、そこから電車にも乗れるよ。」と貴重なアドバイス。それも、面白いかなと思ったけど、明日、PTLルートに戻るには、この村に滞在したほうが良さそうなので、お礼を言ってバスには乗らずここのホテルに宿泊することにする。このホテルはHotel & Spa La Valleeといい、田舎にある素敵なホテル。非常に清潔で設備も充実。1泊素泊まりで110スイスフラン。ちょっと高いけど、その価値があると思う。チェックイン前に部屋を見せてもらえ、納得の上で16時にチェックイン。すぐに隣のスーパーマーケットへ夕食と朝食を買い物。シャワーを浴びて、洗濯をして、ビールとワインを飲みながらゆっくりとテレビを見る至福の時間。いつの間にか寝てしまっていた。