PTL2019 DAY6 一人旅 2019/08/31

< Map 22枚目 Collonges => Salanfe>
この後、最後の長い長い登りに入る。こちらの登りも傾斜がきつくたいへん。今までで一番たいへんだったかも。途中で水飲み場があったが、飲めるかどうか怪しかったので、汲まないことにした。海外の選手はお構いなく飲んでいた。尾根を登り切ったところで道が不明瞭になりウロウロ。GPXのトラック上にいるはずなのに道が見えない。どうやら草で道が埋もれていたらしい。夜が明けだし、明るくなって道が見えるようになると、なんとか復帰できた。登りを終えるとSalanfeの湖が見えた。背景の山々との風景が素晴らしい。
緩やかな斜面を下って、山小屋Salanfeに到着。 PTLをリタイアしたので、主催者からのサポートは無し。当然、食事チケットは使えないので、現金で払う。朝食とフルミールを選択でき、フルミールをオーダー。値段25(ユーロとスイスフランを1:1で交換)。スターターにスープ、メインにジャガイモの薄焼きとグリーンピース+人参、牛肉の煮込み。デザートも食べれて満足の食事。十分休憩でき、水を補給して出発。

< Map 23枚目 Salanfe => Lac d’Emosson >
先行する外国人選手に追いつこうとするが、逆にどんどん離される。いったいどんな脚力をしているんだ?ここの登りもきつい。日も登ってきて気温が上昇し、汗をかくようになる。やっと、登りを終えCol d’Emaneyに到着、次のルートが見える区間に到達すると愕然とする。次のルートは大きな沢をまき、反対に見える氷河をCol de Barberineに向かって直登するもの。とても、人間が登るコースには見えない。
進むしかないので、GPSを見ながらルートを確認しつつ進んでいく。どんどん下るので不安になるがGPSルートとは一致している。沢底で少し休憩。足裏を乾かす。氷河に向かって登っていく。実際は氷河の上は歩かず、その脇を通るルートとなっていた。名所なのか、何人かの登山客とすれ違う。この登りもきつい。下りで膝が痛くなることはあるが、登りで膝が痛くなったのは初めて。。。登り切った鞍部Col de Barberineからの眺めは素晴らしい!眼下に次の目的地であるLac d Emosson湖が見える。後から登ってきたフランス人と少し話す。栄養士をしていて、クリスティアーノ・ロナウドも使っている栄養補給剤を持ってきていた。下り始めるとあっという間で、とてもついていけなかった。下る途中に、なんと山本カメラマンに遭遇。NINJAPONがもうしばらくで到着なので待っているそうだ。お互いびっくりした(笑)。

< Map 24枚目 Lac d’Emosson => Loriaz>
Lac d Emosson湖の脇のトンネルを歩いているといつの間にか、歩きながら寝ていた(笑)。レストラン等がある場所にやってきて少し休むことにする。いきなり若い女性が近づいてきて「PTL!?」と聞くので、そうだと答えると、とても興奮して「すごい!」と連発していた(笑)。
次の山Les Perronsも迂回して気持ちのよいトレイルを走り、Chalets de Loriazに到着。そこで少し昼寝。31日15時頃に出発。

< Map 25,26枚目 Loriaz => Finish!!>
それ以降も、道が良かったのでかなり走ることができた。そこからは、ひたすら林道を下るコース。最後の自動車道を越えて山に入るあたりでコースを外れた。選手に邪魔になると悪いから。そこからは、コースとは別の林道を通ってChamonixのChaletsに戻った。日が暮れるぎりぎりの31日20時ごろにChaletに到着。

これで
距離290km、累積標高24,000m
のPTLの旅が完了した。(ただし、実際は迂回ルートを多用したので、距離は少し長く、累積標高はもっと低いと思うが。)
かかった時間は、5日と12時間。難所をパスしたとは言え、かなり時間に余裕があったと思う。ホテルに15時間も滞在したのに。ホテルに滞在してゆっくり疲れをとったから移動スピードを上げられたのかもしれないが。

今年のコース図は26枚と昨年の35枚から大幅に少なくなっていることからわかるように、コースも短く簡単で完走しやすかったと思う。実際、完走率は77%と昨年の38%よりずっと良かった。ぜひとも完走したかったが、仕方がない。チームとしての実力が足りなかったのだと思う。