PTL2019 DAY5 一人旅 2019/08/30

<Map 16枚目 Lourtier => La Chaux>
翌朝、服も乾いており晴天のなか気持ちよく出発。と思いきや、ホテルのフロントがしまっており、人がいなかったので、人を探しにホテルの外に出てしまったら建物のオートロックで締め出された。どうしようもなく、外で待つことに。やっと家主に会えたのは1時間後。貴重な時間を無駄にしてしまった。いざ、出発と思ったら、今度はザックがやけに濡れている。一度、ザックの中のものをすべて出し原因を探そうとしたがわからず、中を拭いてそのまま出発。
迂回コースから正規ルートに戻ることにする。いきなりの急な斜面。アルプスは傾斜がきつい。。。それでも、高齢の登山者が元気に登っていたりとこちらの人の強靭さには驚かされる。

< Map 17枚目 La Chaux => tete des Etablons>
Verbierという街を見ながら牧場。スキー場をコンタリングして尾根線を通るコース。アルプスの山々を一望できて壮観。

< Map 18枚目 tete des Etablons => Pierre Avoi>
尾根を外れて長い下りに入る。多くの選手が疲れながら歩いていたが、僕は軽快に走る。途中走りすぎそうになった箇所で、フランス人女性ペアに道を教えられ、オーバーランを防ぐことができた。このPTLは競争ではないので、みんな親切。

< Map 19枚目 Pierre Avoi => Montagne de Fully>
Fullyの街まで下りるととっても暑い。途中でNADESHIKO JAPONを抜いた。大変疲れている様子だった。ライフベースはわかりにくく(GPSにも情報がない!)、親切にもどこかのチームのサポーターが教えてくれた。ライフベースFullyに着くと、勝手にPTLしているのだが、ライフベースを使っても良いとのこと。ありがたい。しかし、期待していたドロップバックがすでにChamonixに送られていて、ここにはないらしい。。。いろいろ補給したかったのだが。。。一番痛いのは紙地図がないこと。GPS端末があるのでコースがわかるが、やはりコースの全体像とか傾斜の分布等がすぐにわかる紙地図の利便性は大きい。仕方ないので、GPSとスマホ地図をたよりに進むことにする。と、ここでリタイアした服部さんと若岡さんが電車と自転車で駆けつけてくれた。これはうれしくて励みになる。ライフベースで食べ物をたくさん食べ、携行用に少しもらい、再度、旅をスタート。
直後に2時間ほど激しい坂を登る。本当に辛くて肩で息をする感じ。雨が降らないのが幸い。反対側の山では雷が鳴っていた。

< Map 20, 21枚目 Montagne de Fully => Collonges>
なんとか、台地状のてっぺんに着くと、Lac Inferieurとlac sup de Fullyという2つのカルデラ湖のような湖があった。その先にある、Fenestralという山小屋で休憩。この山小屋もまるでホテルを思わせる立派な造りとなっていて、日本の山小屋との違いに感心させられる。先に到着していたNINJAPONに出会う。あまりお腹が空いていなかったので、ケーキとコーラ8ユーロ(=スイスフラン)を購入。ケーキは酸味もありおいしかった。外に出るととても寒い。悪寒かと心配になる。急いでレインジャケットを羽織り、出発。こんなところで倒れたら非常にまずいので、とにかく安全に下ることだけを考える。
湖の周りには牛が放牧されている。夜にはカウベルの音と光る眼で牛の存在を知るのだが、やはり怖い。。。山を見ると、ヘッドランプをつけた選手が頑張っているのが見える。満天の星空にヘッドランプの対比でおもしろい。この台地上にある2つの山にDiffucultZoneがあり、ヘルメットが必携になっている。先のライフベースでヘルメットを受け取れなかったので、この区間をパスすることにした。
迂回ルートは単純に下る楽なルート。すっかり夜が更け暗い道をひたすら下る。眼下に街の明かりが見えるがなかなか近づかない。やっと街Collongesに降りるとすでに31日1時。街中の街灯の下で休憩。ガソリンスタンドの自動販売機でジュースとチョコバーTWIXを購入。と、待合室を見たら、選手が寝ていた(笑)。ここに限らず、いたるところで選手が寝ているのを見た。